はじめてお子さまを育てるお母さま向け、震災への備えを高めるプログラムの効果検証に関する研究参加のお願い

  

本研究へご関心を寄せていただき
誠にありがとうございます

大きな地震は、子どものからだとこころにも被害をもたらします。母親が子どもの身の安全や避難生活に責任をもって行動するとき、自分ひとりのときとは異なる困難な状況に遭遇するかもしれません。国内外において、日頃から災害に備えておくプログラムの有効性が検証され始めています。
そこで今回は、
「はじめて子育てをしているお母さまに、知っている備えからやってみる備えについての知識や認識を持っていただくことで、わが家オリジナルのわが子に合わせた震災への備えを促進できるのではないか」
という仮説を検証することを目的に、はじめて赤ちゃんを育てるお母さまを対象とした防災教育プログラムの効果を調べる研究を実施いたします。
この資料をよく読んでいただき、ご参加の方は、お申し込みをいただきたく存じます。

研究について

1. 研究の名称

乳児を育てる母親に向けた震災への備え教育プログラムの開発とランダム化比較試験による効果検証です。

2. 募集期間

日程:令和4年10月11日より定員に達するまで

3. 研究の意義

本研究により、わが子に合わせた震災への備えに対する母親の自主的態度が涵養されることや、各家庭の備えを強化することで地域社会全体への波及効果が期待でき、長期的には地域における防災対策の質が向上することに貢献できると考えています。
またオンラインを取り入れることで、時間や場所、感染症流行時のリスクを抑えつつ学習する機会を得られることから、乳児を育てる母親が学習しやすい環境について、新たな方略を提示することができると考えています。

研究に協力いただくことでのメリット

  • 正しい震災への備え知識が小冊子やワークショップにより提供され、わが家の震災への備えについて見直しができます。
  • 「知っている」備えから「やってみる」備えについての知識や認識をもつことができ、わが家オリジナルのわが子に合わせた震災への備え行動がとりやすくなります。

研究方法

募集人数は28名(各グループ14名)です。研究に参加いただく方を2つのグループに分けて比較研究(ランダム化比較試験)を行います。よって研究に参加した場合は、プログラムに参加するグループ(介入群)とプログラムに参加しないグループ(対照群)のどちらかでご協力いただくことになります。どちらの調査を依頼するかはランダムに分けられます。各グループへの依頼内容は次の通りです 。

  • プログラムに参加するグループ(介入群)
    • 災害への備えに関する小冊子にそってわが家の備えを見直す(個人ワーク30分程度)
    • ワークショップへ1回参加する(小集団ワーク 前半40分/休憩10分/後半40分)
      • 毎週土日、13時00分~14時30分に開催
      • ご自宅からオンライン(Zoom)で参加する
    • 質問紙調査へ4回回答する(1回15分程度)
      • 依頼時/ワークショップ参加直後/2週間後/1 か月後
  • プログラムに参加しないグループ(対照群)
    • 質問紙調査へ4回 回答する(1回 15分程度)
      • 依頼時/1週間後/2週間後/1 か月後

※プログラムに参加しないグループ(対照群)群に割り振られた場合でも、参加をご希望の方には全調査終了後にワークショップおよび小冊子の配布についてご案内いたします。

研究にご協力いただける方の条件

以下に示す選択基準を満たし、除外基準を満たさない方とさせていただきます。

  • 選択基準
    • はじめて子ども(1歳未満)を育てている20歳以上の母親
    • 東京都 23 区及び神奈川県横浜市、川崎市に住んでいる核家族世帯(子どもとその母親と父親)
    • 日本語での会話が可能
    • オンライン参加のための安定したネットワーク接続環境がある
    • プログラムにすべて参加できる
    • Webアンケートシステムを利用して、4回の質問紙調査をすることができる
  • 除外基準
    • 研究参加への同意がいただけない者
    • 消防士、警察官、自衛官、医療職者、保育士などの災害や子育て関連に従事する関係者
    • 多胎児の子育てをしている者

研究にご協力いただける方にお願いしたいこと

  1. 研究者に研究の同意書(お申し込みいただいた方へ郵送される資料)が届いた時点で研究参加者と確定します。
  2. 研究参加者と確定した後、グループへの振り分け結果を1週間以内にメール通知します。参加日時は参加者が2~5人集まった時点でメール通知します。日程が合わない場合は研究に関する相談先にお問合せ下さい。
  3. プログラムに参加するグループになった場合
    • お子さまと一緒に参加が基本です。子育て中を考慮し、中座が必要なときはカメラをオフにしてマイクのみの参加が可能です。またご家族におむつ交換等の子育てサポートを得ながら参加することも可能ですが、母乳育児中の方が安心した環境で授乳できるよう、ご家族と画面共有はしないようご配慮願います。
    • オンライン通信環境下で開示する個人情報(音声・人物・背景など)があります。不正アクセスおよび情報漏洩防止として、システム利用 ID や PW、会議 ID・PW・URL・リンクなどは他者に晒さないこと、 Free Wi-Fi(公共の場所、コンビニ、カフェ等で無料の Wi-Fi スポット)は暗号化されていないか、暗号化されていてもセキュリティレベルが低いため、通信の盗聴・のぞき見・情報抜き取りの被害に合うリスクがあるため利用を避けてください。ワークショップ中のシステムの録音・画面録画機能を使用しないこと、システムを利用するICTツールのセキュリティ対策は最新の状態に更新しておくことをお願いします。
  4. ワークショップに参加しないグループになった場合でも、参加をご希望の方には全調査終了後にワークショップおよび小冊子の配布についてご案内いたします。
  5. オンラインWeb会議システム(Zoom)を用いた受講やWebアンケートシステム(SurveyMonkey)を利用した調査であり、利用にかかる通信費は研究参加者のご負担となります。
  6. 研究参加希望者が目標人数を上回る場合は先着順とし、研究参加をお断わりする場合があります。

研究にあたりお約束すること

  1. 研究は、日本赤十字看護大学倫理審査委員会の承認を得て実施します。
  2. 研究参加は各自の自由意思で決定できます。研究に参加しないことによって不利益を受けることはありません。
  3. 研究が実施または継続されることに同意した場合であっても随時これを撤回できます。
  4. プライバシーの保護には十分配慮します。成果を公表する場合には匿名化を行い、個人情報保護に努めます。
  5. 研究によって得られたデータは、大学のセキュリティポリシーに則り、管理します。保管期間後すべてのデータを復元ができないよう破棄します。
  6. 研究で得られた成果は、育児をしている母親向けの防災教育システムの開発に役立てさせていただきます。
  7. 本研究の結果は博士論文として発表し、日本赤十字看護大学の学術リポジトリを通じた公開、学術集会における発表、学術誌において公表する予定です。
  8. この研究の責任者、指導教員、研究参加に関するご相談、研究内容に関するお問い合わせにつきましては連絡先をご覧ください。
  9. 公益信託山路ふみ子専門看護教育研究助成基金より助成を受けています。利益相反等に関する開示項目はございません。

お申し込み

予定定員数に達したため、募集を終了いたしました。